面接では周囲への気配りも重要となる(岩崎叶汰撮影)

新卒採用において、企業側から「不採用」が通知されるメールを形容する、「お祈りメール」。このメールを確認する度に面接に自信を無くしてしまう学生は多いのではないでしょうか。特に売り手市場といわれる就活市場では「どこかの企業には受かる」と考えてしまう学生は意外と多く、良い結果につながらないと正解を求めすぎてしまい、どうすればよいか分からず「就活がつらい」と悩んでしまうことが多々あります。ちょっとしたことで良い結果につながることがありますので深く考えすぎず、まずは課題を一つひとつ解決していきましょう。

自分のことを話せているか

就職活動の試験で最も重要なのは「面接」です。この「面接」の結果が、人生を大きく左右するわけですが、ポイントは取り組んできた事実の主張ではなく、自分自身を主張することです。同じようなことを話しているのに受かる学生もいれば落ちてしまう学生がいるのは、自分を主張できているか否かの差です。大切なのは「何をしたか」ではなく「なぜしようとしたか」の動機だったり、「どのように考え、行動したのか」といった思考のプロセスだったりします。

価値観も性格も異なるため、考え方も方法も違って当然です。他の学生と違うことが悪いわけでなく、なぜそのような違いがあるのかを根拠や理由を含めて話す必要があります。しかし、「なぜ」と深堀をしない自己分析している学生ほど、「何をしたか」とやったことばかり主張してしまう傾向があります。そのため、自己分析では動機や思考プロセスに対し何度も「なぜ」を繰り返し、他の学生との違いを明らかにしましょう。

周囲への気配りができているか

企業はさまざまな人で成り立っています。そのため、自分のことしか考えていない学生より、周りや全体のことを考えて行動できる学生を企業は評価する傾向があります。集団面接で時間が限られているのに、自分をアピールしようと他者に配慮せず長く話してしまったり、グループディスカッションで自分をアピールしようと他者の考えや意見を否定してしまったりすると評価が低くなることが多いです。また、少しでも自分をアピールしようとして面接官が求めていないことまで話してしまうのもマイナスです。周囲への気配りや配慮をすることを心掛け、余裕をもった言動ができるように日頃から意識しましょう。

以上は当たり前のように思うかもしれませんが、意外と実行できていない学生が多いです。受かるために特別なことを意識するのではなく、まずは当たり前のことを当たり前に実行できるようにしましょう。それは面接といった本番だけでなく準備の時間も同様です。自己分析や企業研究が甘ければ、本番で当たり前を実行するのは難しくなります。準備で差をつけられないように自分を律して行動しましょう。(「内定塾」講師 齋藤弘透)


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