(ブルームバーグ):今週、北京で開かれる米中経済作業部会で米当局者らは中国側に対し、過剰な輸出をもたらす産業政策で世界を混乱させないようあらためて求める見込みだ。

米財務省当局者によると、今月19、20両日に開催予定の同会合で同省は中国経済の方向性、特にマクロ経済的不均衡と工業部門の過剰生産能力への懸念を説明する予定。

同当局者はまた、中国当局者が経済成長の原動力として製造業をさらに後押ししようとしていることについて、米企業や労働者に大きな影響を及ぼすことから米国は懸念していると述べた。

イエレン財務長官は、中国の過剰生産能力により安価な商品が世界市場に溢れ、米国と世界の産業を衰退させる恐れがあると繰り返し警告してきた。米国は5月に中国製品に対する関税引き上げを発表。イエレン長官は同盟国にも同様の措置を取るよう求めている。

シャンボー米財務次官(国際問題担当)が率いる米代表団は財務省と連邦準備制度の当局者で構成される。同次官は「今回の訪問では米国と世界の労働者や企業に深刻な打撃をもたらす恐れがある中国の産業政策とマクロ経済的不均衡について議論を深める予定だ」とした上で、「特に意見が異なる分野においては」、協議のための「弾力的なチャンネル」を持つことが重要だと述べた。

原題:US Officials Head to China for Talks Amid Overcapacity Concerns(抜粋)

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