(ブルームバーグ):コンサルティング会社のアクセンチュアは、従業員の昇進について大半を6カ月遅らせる計画だ。長引く低迷がコンサルティング業界全体に打撃を与えている新たな兆候といえる。

事情に詳しい複数の関係者によれば、アイルランドのダブリンを本拠とするアクセンチュアは先週掲載した社内ブログで、大半の昇進について通常の12月ではなく、来年6月に発表すると記した。関係者らは、情報が公になっていないとして匿名を条件に語った。

同社はこの計画変更について9月に入りまずマネジングディレクターに通知していたと、関係者の1人は述べた。アクセンチュアの広報担当は計画変更について、会社として「顧客の計画と需要についてよりしっかり把握する」ことが目的だと述べた。ただ詳細な説明はなかった。

こうしたアクセンチュアの動きは、顧客が支出を削減する中で専門サービス業界に不透明感が広がっていることを示唆する新たな兆候だ。アクセンチュアの株価は3月に急落し、4年ぶりの大幅安を記録していた。収入見通しの引き下げが嫌気された。同社は3月、2024年度の増収率について最大で3%と予想。従来予想の5%から下方修正した。

原題:Accenture to Delay Bulk of Promotions by Six Months on Outlook(抜粋)

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