47都道府県の基準地価が17日発表され、全国平均が3年連続で上昇したことが分かった。都市部で上昇基調が継続しているほか、住宅需要が増大しているリゾート地の台頭も目立つ。

7月1日時点の全国平均の基準地価は、住宅地がプラス0.9%、商業地はプラス2.4%、全用途ではプラス1.4%と3年連続で上昇した。

いずれも上昇率は、バブル崩壊で大きく下落した1992年以来最大となった。

商業地の全国トップは19年連続で東京・中央区の明治屋銀座ビルで、1平方メートルあたり4210万円。

上昇率のトップは、住宅地では沖縄県恩納村の29.0%で、堅調なリゾート人気に加え、移住者用の住宅需要が増大したためとみられている。

商業地の上昇率トップは、世界的半導体メーカーTSMCの工場の近隣自治体である熊本県大津町で、33.3%と高い上昇率になった。

一方、能登半島地震の影響で、石川県輪島市が住宅地(マイナス14.8%)や商業地(マイナス17.1%)で下落率のトップとなったほか、下落率の上位はいずれも能登半島地震の被災地が占めた。

●住宅地の基準地価上昇率トップ10は以下の通り
1位 「恩納-1」沖縄県恩納村 29.0%(24500円→31600円)
2位 「宮古島―15」沖縄県宮古島市 26.1%(11500円→14500円)
3位 「千歳―3」北海道千歳市 23.5%(98000円→121000円)
4位 「宮古島―3」沖縄県宮古島市 23.4%(17500円→21600円)
5位 「千歳-1」北海道千歳市 23.4%(77000円→95000円)
6位 「宮古島―13」沖縄県宮古島市 20.2%(9980円→12000円)
7位 「宮古島―11」沖縄県宮古島市 20.2%(16800円→20200円)
8位 「富良野―3」北海道富良野市 20.1%(33800円→40600円)
9位 「宮古島―8」沖縄県宮古島市 19.5%(7880円→9420円)
10位 「宮古島―7」沖縄県宮古島市 19.3%(8800円→10500円)

●商業地の基準地価トップ10
1位 「大津5-1」熊本県菊池郡大津町 33.3%(90000円→120000円)
1位 「大津5―301」熊本県菊池郡大津町 33.3%(66000円→88000円)
3位 「菊陽5―301」熊本県菊池郡菊陽町 32.5%(83000円→110000円)
4位 「白馬5―2」長野県北安曇郡白馬村 30.2%(40100円→52200円)
5位 「大津5―2」熊本県菊池郡大津町 28.0%(55000円→70400円)
6位 「高山5―4」岐阜県高山市 27.1%(303000円→385000円)
7位 「菊陽5-2」熊本県菊池郡菊陽町 25.8%(132000円→166000円)
8位 「台東5―17」東京都台東区西浅草 25.0%(1840000円→2300000円)
9位 「千歳5―3」北海道千歳市 24.5%(102000円→127000円)
10位 「千歳5―2」北海道千歳市 24.2%(95000円→118000円)

●工業地の基準地価トップ10
1位 「大津9―1」熊本県菊池郡大津町 33.3%(24000円→32000円)
2位 「菊池9―1」熊本県菊池市 32.3%(15500円→20500円)
3位 「合志9―301」熊本県合志市 29.5%(22000円→28500円)
4位 「船橋9―1」千葉県船橋市 28.6%(199000円→256000円)
5位 「市川9―1」千葉県市川市 28.5%(200000円→257000円)
6位 「習志野9―1」千葉県習志野市 27.1%(118000円→150000円)
7位 「粕屋9―1」福岡県糟屋郡粕屋町 25.0%(112000円→140000円)
7位 「菊陽9―1」熊本県菊池郡菊陽町 25.0%(80000円→100000円)
9位 「宇美9―1」福岡県糟屋郡宇美町 23.3%(43000円→53000円)
10位 「須恵9―1」福岡県糟屋郡須恵町 23.1%(52000円→64000円)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。