(ブルームバーグ):資産家クリス・ロコス氏のヘッジファンドは8月、5%を超えるマイナスリターンを記録した。世界の市場は同月、米リセッション(景気後退)の可能性を巡りさまざまな見方が広がる中で変動の大きな展開となった。

事情に詳しい関係者によれば、ロコス氏のマクロファンドのリターンは8月にマイナス5.2%。これにより年初からのリターンはプラス約14%に縮小した。8月のマイナスリターン幅は2023年3月以来最大。同ファンドの1カ月のリターンがマイナス5%以上となったのは2015年の設立以降でわずか4回目だという。関係者は、詳細は非公開だとして匿名を条件に語った。

 

ロコス・キャピタル・マネジメントの担当者はコメントを控えた。

この夏は円キャリートレードの巻き戻しと米経済を巡る懸念を背景に、東京からニューヨークに至るさまざまな市場で激しい変動に見舞われ、ヘッジファンドもこの影響を受けた。「恐怖指数」と呼ばれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)は8月初旬に急上昇した。

原題:Rokos Macro Hedge Fund Slumped 5% During August Market Turmoil(抜粋)

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