ニシムラ株式会社が京都市に寄付した電話機。子機が1台つく=京都市中京区で2024年9月10日午後2時7分、南陽子撮影

 特殊詐欺の被害を防ぐ効果があるとされる防犯機能付き電話機500台を、電気設備資材卸のニシムラ株式会社(京都市南区)が10日、市に寄付した。2023年は200台を寄付し、市が希望する高齢者を募ったところ1150人に上り、抽選となったため、引き続き申し出た。

 防犯機能付き電話機は、電話をかけてきた相手に「録音しています」とアナウンスし、実際に通話を録音することができる。同社は1930年創業。90周年を機に、4代目の蔵岡仁史社長(44)が「地域に恩返しを」と市に相談し、扱っている機器の寄付を始めた。初年の21年と翌22年は防犯カメラを50台ずつ市に贈り、市内の保育施設や幼稚園などに設置された。

 市役所で10日、蔵岡社長は「安心安全な町づくりにご活用いただきたい」とあいさつ。市は9月中に電話機希望の受け付け要項をまとめ、「京都市情報館」のサイトで公開する。【南陽子】

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