秋の観光シーズンを前にバスやタクシーなどのドライバーの長時間労働を防ごうと、香川労働局長らが9月13日、香川県内の旅行業者の団体に労働時間規制を踏まえた適切な条件の発注を行うよう要請しました。

香川労働局の栗尾保和局長と香川運輸支局の谷本昌啓支局長が香川県内の旅行業者で作る3つの団体に要請書を手渡しました。

要請では、2024年4月から労働基準法に基づき、ドライバーへの時間外労働の上限規制が始まったことを踏まえ、バスやタクシーの事業者に旅行のスケジュールなど業務内容が適切に計画されたものを発注することや各旅行業者が、上限規制の内容などを社内で周知するよう求めています。香川労働局などがこうした要請をするのは今回が初めてです。

(香川労働局 栗尾保和局長)
「時間外労働の上限規制が一番大きな課題発注者側(旅行業者)がしっかり配慮することで一定程度クリアできるのではないか」

(全国旅行業協会 香川県支部 西岡宏之支部長)
「行程表の見直し・時間の問題・価格の問題そのあたりを勘案しながら組んでいかなければいけないと改めて感じた」

業界ではコロナ禍以降、深刻な人手不足が続いています。一方で、国の内外の観光需要が高まる中で秋の観光シーズンを迎えることから労働局では、こうした要請によってドライバーの長時間労働を防いでいきたいとしています。

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