秋田県湯沢市は、休日に公用車を一般に貸し出すカーシェアリング事業に取り組んでいる。公用車の「カーシェア」は県内で初めてだ。拠点はJR湯沢駅で、市内を訪れる観光客などに利用されている。

湯沢市は7月、公用車を貸し出すカーシェアリング事業を始めた。市の職員が業務で車を使うことが少ない土日と祝日に、誰でも利用することができる。車は市がレンタルしているもので5人乗り。

JR湯沢駅南口の駅前駐車場が拠点で、トヨタ自動車が提供するアプリ「TOYOTA SHARE」で利用登録する。料金は6時間で6490円、24時間で9130円。15分単位での利用も可能だ。

事業が始まって約2カ月。

観光で利用した人からは「駅に到着してすぐに利用できて使いやすかった」など、高い評価が寄せられている。

一方で1回も利用がない日も多く、広く知ってもらうことが今後の課題だ。

湯沢市企画課の後藤嘉昭さんは「少し周知不足の面を感じる。カーシェアという仕組みそのものも、県内でもなじみのない部分があると思うので、仕組みとして知ってもらいながら豊かな生活になるように使ってほしい」と話す。

そして、「シルバーウイークや連休などに利用してもらって、カーシェアも2次交通の選択肢の一つとして市内の魅力のある場所を巡ってもらいたい。ちょっとした買い物などにも利用できる。市民や観光客、色々な使い方ができると思うので利用してほしい」と呼びかけている。

カーシェアは12月までで、市は利用状況などのデータを今後の交通事業に活用する。

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