ADB=アジア開発銀行の次の総裁候補として、前の財務官の神田眞人氏を指名することを鈴木財務大臣が正式に発表しました。

アジア開発銀行で2020年1月から総裁を務める浅川雅嗣氏は、来年2月に退任する意向を表明しています。

鈴木財務大臣はきょうの会見で、日本として後任の総裁候補に、今年7月まで財務官を務めた神田眞人氏を指名すると明らかにしました。

鈴木俊一財務大臣
「神田氏は財務省で幅広いポストを歴任し、国際的な合意形成や国際機関の運営の経験が豊富です」

鈴木大臣は神田氏について「アジア太平洋諸国の事情に精通している」として、「ADB総裁には最も適任な人物だ」と強調しました。

10日夕方に財務省内で取材に応じた神田氏は、次のように話しました。

神田眞人前財務官
「(浅川総裁は)クライメートアクション(気候変動)、あるいは最初の頃はパンデミック、感染症対策で素晴らしい業績を残されて、こういったレガシーのうえに、さらに、ADBのアジア太平洋に対する役割というものを発展させていければ」

総裁になるには加盟する国や地域による選挙に勝つ必要があり、神田氏は「絶対勝ち抜けるように一生懸命頑張りたい」と意気込みを語りました。

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