新米が出回り始めているので安心して――。スーパーの店頭などでコメの品薄が続いていることを受け、農林水産省は6日、動画配信サイトで新米の収穫・出荷の様子の発信を始めた。
同省の公式YouTubeチャンネル「BUZZMAFF(ばずまふ)」に4本アップされた。
農水省によると、2024年産の新米の生育は全国的に順調に進んでいる。平年より1週間程度収穫が早まっている産地もあるため、出荷も前倒しで行われる見込みだという。このため動画は、新潟、高知、滋賀、千葉の産地に職員が赴き、生育が順調な様子や刈り取り、出荷の様子を、生産者の声とともに紹介している。
農水省広報室の担当者は、コメの品薄について「近く新米が出回るので安心してほしいという消費者への情報発信が、農水省として足りていなかった」と反省する。2日前に坂本哲志農相の指示で、職員が急きょ撮影に向かったという。今後も収穫が始まった産地の動画を順次掲載する方針。
また、農水省は6日、コメの集荷や卸売りの業界団体に対し、円滑な流通の確保に向けた対応を要請した。現在も店頭で品薄が解消していないことから、要請は8月に次いで2度目。坂本氏は閣議後の記者会見で「新米が順次供給され、円滑な流通が進めば、一定の価格水準に落ち着いてくるだろう」と述べた。【町野幸】
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