「今なかなか買うことが難しい」そんな声も聞こえているのが、主食であるコメ。全国的に品不足が続く中、本格的な秋が近づくにつれ徐々に変化も出てきている。

<コメの棚は空に>
スーパーのコメの棚は空の状態。現在は代わりにレトルトご飯や餅などが置いてある。福島県郡山市にあるスーパー「ブイチェーン荒井店」。コメ売り場の棚は7月から品不足が続いている。

買い物客は「先週、買いに来たんですけど、お米が全然無くて、他の店に行っても無いということで、買えなかった。旦那の実家が農家なので、そこからお米を分けて貰った。それで何とか食べている」と話す。
ブイチェーン荒井店・須藤健一店長は「(入荷しても)その日のうちに全部売れちゃっいまして、今ゼロの状態です。コメ不足ということで、大量に注文はしているんですけど、10袋とかしか入らない状態になっています」という。

<レトルトご飯と餅の売上が伸びる>
コメの代わりに仕入れを強化しているのが、レトルトご飯と餅。
2023年の同じ時期に比べて、レトルトご飯は倍以上、餅は4倍以上売り上げが伸びているということだ。
須藤店長は「これからはやはりコメが安定して入荷して、お客様が安定して変えれば。欲しい時に買えるようになれれば、一番良いと思います」と話す。

待たれるコメの入荷。新米の状況はどうなっているのか?

<新米で安定した量を確保>
二本松市でコメの卸売りをする樽井商店。
全国的なコメ不足で在庫は一時的に減少したが、現在は新米が出始めたことで、安定した量を確保できるようになったという。

<注文に精米が追いつかず>
一方で。樽井商店の樽井良専務は「昨年の倍では効かないくらい(注文が)きちゃっていますので、仕事量はかなり増えています」と話す。
小売店からの注文が相次ぎ、精米作業の負担が増加。例年の倍以上である1日15トンを精米しているが、それでも注文に追いついていない状況だ。

「注文に応じきれないっていうのがあって、作業ももちろん入ってくる入庫量よりですね、出庫依頼が増えちゃって、対応しきれない状態にはなっております。不安になる業者さんとか、お客様には新米出てくるので、もうちょっと待ってくださいとは言っています」と樽井専務は話した。

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