(ブルームバーグ):4日の債券相場は上昇が予想される。米国で株価下落や弱い供給管理協会(ISM)製造業指数を受けて長期金利が低下した流れを引き継ぐ。一方、前日に買われた超長期債は5日の30年国債入札を控えて上値の重い展開が見込まる。

三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米国市場で株安や原油安などリスク回避で金利低下が進んでおり、日本市場でもその流れが続くと指摘。「円高が進み、日本株も大きく調整しそうで、債券は買われやすくなる」と予想する。

超長期債については「30年入札を控えて本格的に買われるまではいかないが、入札に対する悲観ムードは弱まるのではないか」との見方を示した。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは0.870~0.910%(3日は0.92%で終了)、先物中心限月9月物は144円45銭~144円70銭(同144円41銭)。

先物夜間取引で9月物は3日の日中取引終値比23銭高の144円64銭で終えた。

日銀買い入れオペ

  • 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下
  • 買い入れ額はそれぞれ1500億円、3500億円、3750億円
  • 備考:日銀の国債買い切りオペ一覧 (表)

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