日本版ライドシェアの運用を始めるカーシェア車両=東京都千代田区で2024年9月3日、佐久間一輝撮影
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 一般ドライバーが自家用車を使って有料で客を運ぶ「日本版ライドシェア」を巡り、配車アプリ大手のウーバージャパンは4日、国内最大のカーシェアリングサービス「タイムズカー」を展開するパーク24と協業し、カーシェア車両を使ったライドシェアの運用を開始した。まずは東京・有楽町のカーシェア車両2台でスタートし、11月末までの試験運用を経て年内の本格運用を目指す。

 タクシー会社「ロイヤルリムジン」がタイムズカーと法人契約し、自社で採用したライドシェアのドライバーを登録する。自家用車を持っていない人もライドシェアを運転できるようにして、ドライバーを増やす狙いがある。

 東京都千代田区有楽町のタイムズステーションにライドシェア専用のカーシェア車両として、トヨタ「シエンタ」とスズキ「ソリオ」を準備。ウーバーの配車アプリを通じ、東京23区などで運行する。

 車両の整備はカーシェア車両を管理する「タイムズモビリティ」が担い、車両保険はライドシェアを運行するタクシー会社が対応する。カーシェアの利用料はドライバーの負担となるが、ガソリン代などは通常のカーシェア車両と同じく負担がない。

 ロイヤルリムジンの担当者によると、ライドシェアドライバーは時給換算で平均2000~2500円ほど稼ぐという。

 4月から始まった日本版ライドシェアを巡っては、ドライバーや車両の確保が課題の一つとなっている。希望者はいても、自家用車を所有していないケースや、車が基準に達していないなどの理由で諦めてしまう人も多かったという。

 タイムズカーは国内約1万9000カ所の駐車場で、約5万台のカーシェア車両を展開する。タイムズモビリティの三浦淳美経営企画部長は「どういう場所で、どんな車種がマッチングするのか興味深く考えている。今後の拡大に向け検証していきたい」と話した。【佐久間一輝】

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