大学生が海外で働きたい理由

 大学生の3人に2人は、海外で働くことに興味あり――。毎日新聞が、大学生向けスケジュール管理アプリ「Penmark」を展開するIT企業「ペンマーク」(東京都)と共同で実施したアンケート調査で、大学生の海外志向の強さが明らかになった。

 海外で仕事をすることに興味があるかどうかを尋ねたところ、回答者の66・8%が関心を示し、「興味がない」は33・2%だった。

 興味がある人に具体的な理由を最大二つまでの選択式で尋ねると、「語学を身に付けたいから」が28・3%で最も多かった。「異文化を体験したいから」が26・9%、「海外の方が収入が増えそうだから」が14・2%で続いた。

 ペンマークの横山直明最高経営責任者(27)は、「自分が大学に通っていた頃の感覚と比べると、3人に2人が『海外での仕事に興味がある』と答えたのは、とても多いと感じる」と話す。

 30歳までの若者が特別なビザを取得できる「ワーキングホリデー制度」を使ってオーストラリアで働く人が増えており、「実際に『留学よりもワーホリで行った方が、学びになるし稼げるのでコスパが良い』という声を学生から聞く。ワーホリ人気が調査結果にも出ているのではないか」とみている。

 一方、アンケートでは海外旅行に行きたいかどうかも尋ねた。「行きたいが、価格が高すぎて行けない」が56・5%で最も多く、「行きたいし、行く予定がある」は18・2%。「行きたくない・興味がない」は11・6%だった。

 行き先(最大三つまでの選択式)では、欧州が57・9%で一番人気だった。韓国48・5%▽ハワイ46・1%▽北米(米国、カナダ)43・7%――が続いた。

 アンケートは7月4~14日、ペンマークの利用者を対象にウェブで実施した。暮らしや働き方に関する13項目の設問に、大学1~4年生の計1116人から回答を得た。【後藤豪】

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