去年の夏の猛暑などの影響で全国的にコメ不足が問題となっていますが、宮城県内の小売店でも品薄となっている店舗が出ています。新米が出回る9月には解消される見通しです。

利府町のスーパーマーケットです。店内には8月27日朝、5キロの県内産「ひとめぼれ」が約80袋運び込まれました。空となっていた棚に高く積み上げられましたが…これでも通常、1週間分として発注する量の2割程度にとどまっているそうです。

ウジエスーパー 相澤正之食品チーフバイヤー
「去年の猛暑であったり、インバウンドで外食産業の需要が出てきて、コメがひっ迫している状況なので、数量制限をかけているんですけど、それでもないような状況」

店によりますと、コメは7月下旬ごろから数量の確保が難しい状況に。店では1家族2袋までの数量制限を始めましたが、ブランド米によっては今も仕入れることができず、欠品の状態が続いています。また、10キロ入りの商品は8月上旬ごろから販売を停止しているということです。

買い物客
「どこに行っても10キロ売ってないんだよね」
Q.昨日も数店舗回ったんですか?
「うん回ってきた。いつも行く所とかね」
「落ち着いてくれないと困るんだけどさ、落ち着いてくれればいいなって」

コメ不足は新米が出回る9月には解消される見通しで、店側も「しっかり提供できるよう取り組んでいきたい」と話しています。

農水省によりますと、地震や台風に備えた買いだめの動きなどでコメ不足に拍車がかかったとみられています。
武村副大臣は「新米は9月までに年間出荷量の4割程度が出回るため、品薄は徐々に回復していく」とし、「落ち着いた購買行動をお願いしたい」と呼びかけています。

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