大阪市役所で開かれた第3回2025年大阪・関西万博交通円滑化推進会議=大阪市北区で2024年8月26日午後4時20分、長沼辰哉撮影

 2025年大阪・関西万博の期間中の交通混雑抑制に向けた「交通円滑化推進会議(第3回)」が26日、大阪市役所で開かれた。同会議会長である大阪府の吉村洋文知事は9月末から市内で試験的にTDM(交通需要マネジメント)を実施すると発表した。期間は9月30日~10月4日の5日間。協力企業への参加を呼び掛ける共に、ポスターなどで利用者らに周知する。

 同会議は取り組みに参加する「万博TDMパートナー登録企業」を募集している。期間中は登録企業が在宅勤務や時差出勤などを活用することで、大阪メトロ中央線と御堂筋線の平日朝(午前8~10時台)の利用や、平日午前の万博会場周辺の一般道路や阪神高速道路の通行を回避するように呼び掛ける。その後は交通量の変化を検証するほか、参加企業にアンケートを実施して、万博開幕までの課題を調べる。

 咲洲庁舎やATC庁舎で働く大阪府と市、日本国際博覧会協会(万博協会)の職員についても、対象時間の通勤の7割削減を目指す。利用窓口など公共サービスは維持するという。

 吉村知事は「今回のトライアルを実施してTDMについて知ってもらいたい。またTDMに参加するパートナー企業を増やしていきたい」と話した。【長沼辰哉】

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