福島第一原発の処理水の海洋放出が始まってから、8月24日で1年です。23日に仙台市で放出に伴う損害賠償の説明会が開かれ、参加した企業は長期にわたる賠償を求めました。

東京電力によりますと、この1年で海に流した処理水は約6万2000トンで、敷地内の保管量は約131万トンに減少しています。
また、海水に含まれるトリチウムは1リットル当たり最大29ベクレルで、世界保健機関の飲料水の基準を大きく下回っています。

こうした中、青葉区で処理水放出に伴う損害賠償に関する説明会が開かれ、仙台市内の水産関連の企業が参加しました。

参加した企業
「風評被害は、あと数年間は続く可能性があるので、賠償のスキームはもう少し幅を広げていただけるとうれしい」

東京電力によりますと、処理水放出に伴う賠償請求はこれまで約570件あり、このうち約190件に合わせて320億円が支払われました。

東京電力ホールディングス仙台事務所 川島貴洋所長
「まだ道半ばだと思っていますので、この先も賠償を進めてまいりたい」

東京電力は、処理水の放出完了時期を2051年としています。

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