協定を結んだ(右から)小川周一郎・西武鉄道社長、新井重治・飯能市長、小幡匡志・ムーミン物語社長=飯能市役所で2024年8月9日午前10時15分、高木昭午撮影

 ムーミンに会える街を作ります――。埼玉県飯能市と西武鉄道、同市内で「ムーミンバレーパーク」などを運営する会社「ムーミン物語」が、童話・ムーミンを活用した地域活性化に連携して取り組むことに合意し、基本協定を結んだ。市の定住人口、移住人口などの拡大を目指す。

 新井重治市長、小川周一郎・西武鉄道社長、小幡匡志・ムーミン物語社長が9日、市役所で協定書に署名した。この日は童話の原作者、トーベ・ヤンソン(1914~2001年)の誕生日だった。

 記者会見で新井市長は「協定を結ぶことで、ムーミンにバレーパークから街中に出てきてもらいやすくなる」と説明し、「まずは11月に行う秋祭りに来てほしい」と要望。小川社長は「電車の運転台に来てもらうなど『電車とムーミンは仲良し』と思ってもらえる企画ができれば」と期待を込めた。小幡社長は「キャラクターのオブジェなどを駅や街中にたくさん配置し、至るところで会えるようにできたらいい」と語った。【高木昭午】

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