(ブルームバーグ):米共和党の大統領候補ドナルド・トランプ氏は10日、自身の陣営サイトの1つがイラン政府によってハッキングされたとマイクロソフトから報告を受けたことを明らかにした。

トランプ氏は自身のソーシャルメディア、「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、ハッカーがアクセスできたのは「一般に入手可能な情報」のみだったと述べた上で、「とはいえ、彼らはこのような性質のことをするべきではない」とくぎを刺した。

今回のハッキングは米政治サイトのポリティコが最初に伝えた。それによると、ポリティコは匿名のアカウントからトランプ陣営の内部文書を含む電子メールを7月に受け取り始めた。トランプ氏の副大統領候補であるバンス上院議員に関する調査書も含まれていたという。

トランプ陣営は10日、ハッキングされたことを認め、11月の大統領選挙の妨害工作だと非難。メディア各社に対し、今回のハッキング関連で入手したいかなる資料も公表しないよう警告した。

トランプ陣営の広報担当は声明で、「これらの文書は、2024年の選挙を妨害し民主的なプロセス全体に混乱をまき散らすことを意図する、米国に敵対的な外国勢力から違法に入手されたものだ」とした。

イランの国連代表部は声明でトランプ陣営のハッキングについて、「このような報道は信用できない。イラン政府は、米大統領選に干渉する意図も動機も持っていない」との見解を示した。

原題:Trump Says Microsoft Told His Campaign Iran Was Behind Hack(抜粋)

--取材協力:Arsalan Shahla.

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