TSMCの第3工場誘致について話す木村知事=熊本市中央区の熊本県庁で2024年8月8日午前10時23分、山口桂子撮影

 熊本県の木村敬知事は8日、台湾訪問時に半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)本社を訪れ、第3工場誘致の意思を伝える意向であることを明らかにした。

 同日の定例記者会見で言及した。第3工場について、木村知事は既に誘致を目指す意向を表明していたが、同社を訪問して直接伝えるのは初。訪問は25日から3日間の予定で、同社の最高幹部に会うほか、サイエンスパークの視察などを予定している。

 一方県内では、年内に第1工場の本格稼働を控え、急激な企業集積に伴う深刻な渋滞問題や、地下水保全対策などの課題が指摘されている。木村知事は「TSMC側は『地元の理解』を進出の条件に挙げている」と言及。その上で「渋滞解消や地下水保全、排水対策は並行して取り組み、方向性を示して負荷がかからない見込みが立てば誘致への県民の理解は得られると思う」と述べた。【山口桂子】

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