(ブルームバーグ):30年物の米住宅ローン金利は先週、2年ぶりの大幅低下となり、昨年5月以来の低水準に達した。これを背景に、借り換え申請は急増した。
全米抵当貸付銀行協会(MBA)の7日の発表によると、30年物固定住宅ローンの契約金利は2日終了週に27ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、6.55%となった。5年物変動型住宅ローンは31bp低下の5.91%と、今年の最低水準となった。
借り換えの指数は16%近く上昇して、661.4と2年ぶりの高水準。住宅購入に向けた住宅ローン申請指数は0.8%上昇した。上昇は1カ月ぶり。購入と借り換えを含めた全体の住宅ローン申請指数は6.9%上昇し、年初以来の高水準となった。
キャピタル・エコノミクスの北米エコノミスト、トーマス・ライアン氏は「リセッション(景気後退)懸念が予想通り杞憂(きゆう)に終わる限り、金利低下は年内における取引の緩やかな回復につながるはずだ」とリポートで指摘。「しばらく凍結状態にあった住宅市場にとって転換点に当たると考える」と続けた。
原題:US Mortgage Rates Tumble to 6.55% in Biggest Drop in Two Years(抜粋)
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