(ブルームバーグ):米銀JPモルガン・チェースは、米経済が年内にリセッション(景気後退)に陥る確率を先月初めに想定した25%から35%に引き上げた。

JPモルガン・セキュリティーズのチーフエコノミスト、ブルース・カスマン氏らは、米国発のニュースが「労働需要の予想以上に著しい軟化と雇用削減の初期の兆候を示唆している」と顧客向けリポートで指摘した。2025年7-12月(下期)までのリセッション入り確率は引き続き45%と見込んでいる。

エコノミストらは「われわれがリセッションリスクの評価を今回若干引き上げたことは、金利見通しのより大幅な見直しとは対照的だ」と説明した。JPモルガンは、米連邦準備制度などが金利を「高い水準に長く」維持する確率を2カ月前は50%とみていたが、今は30%に修正した。

インフレ圧力が低下する中で、JPモルガンは米連邦公開市場委員会(FOMC)が9月と11月の会合でそれぞれ0.50ポイントの利下げを決定すると予想している。

原題:JPMorgan Boosts US Recession Chance to 35% by End of This Year(抜粋)

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