(ブルームバーグ):日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)にチャート上で「はらみ足」と呼ばれる形が出現した。経験則から安値圏で出現すると当面の底を形成する際に出やすいとされる。

はらみ足は当日の値動きが前日の範囲内に収まっているローソク足を称する。日経平均では6日の値幅(3万2077-4911円)が5日の値幅(3万1156-5301円)に収まった。

投資家心理からは急落後に弱気と強気が攻めぎ合い、相場状況が一方的な売り方優位からもみ合い状態へと変わりつつあることを示唆する。

はらみ足は2011年の東日本大震災の急落時にも見られた。3月11、14日と下げが次第に拡大し、15日には日経平均が1015円(11%)と下落率が最大となった。その翌日にはらみ足が出て、その後4カ月は戻り歩調をたどった経緯がある。

2011年当時の日経平均

ただ、11年当時は日経平均とTOPIXともに短期的には戻り歩調となった後、7カ月後の同11月にはそれを割り込む格好ともなっていた。

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