7日午前の東京株式市場で日経平均株価(225種)は反落後、上昇に転じた。下げ幅は一時900円台を超えたが、日銀の内田真一副総裁が同日出席した会合で追加利上げに慎重な姿勢を示したことで円安・ドル高が進行。一転して一時1100円以上値上がりし、荒い値動きとなった。
東京外国為替市場の円相場がこの日の午前、1ドル=144円台半ばまで上昇し、円高が業績悪化につながる輸出関連銘柄が売られた。その後、内田氏の会合での発言内容が公表されると、一時147円台まで円安が進み、買い戻しの動きが広がった。
午前11時現在は前日終値比870円40銭高の3万5545円86銭。
日経平均株価は8月に入り、乱高下が続く。5日終値は過去最大の下げ幅となる4451円安だったが、翌6日は3217円高と過去最大の上げ幅となった。市場関係者は「まだ調整含みの状態が続いており、当面は変動の大きい相場展開が継続するリスクに注意が必要だ」と指摘した。【井口彩】
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