下げ幅が一時1300円を超えた日経平均株価を示す電光掲示板=東京都中央区で2024年8月1日午前10時41分、宮武祐希撮影

 1日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅反落した。下げ幅は一時1300円を超え、3万7000円台で推移した。7月31日の日銀の追加利上げ決定を機に円高・ドル安が急速に進み、1日午前の東京外国為替市場では一時1ドル=148円台まで上昇。株価はほぼ全面安の展開となった。

 円高が業績悪化につながる自動車などの輸出関連銘柄や、利上げが業績下押しとなる不動産関連銘柄で売りが目立っている。

 日銀の植田和男総裁は31日の記者会見で、今後の段階的な利上げに意欲を示した。その後、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月に利下げを開始する可能性に言及。日米金利差の縮小が意識され、ドルを売って円を買う動きが進んだ。

 パウエル氏の発言を受け、31日のニューヨーク外国為替市場では対ドルの円相場が上昇。一時1ドル=149円60銭台を付けていた。【浅川大樹、ワシントン大久保渉】

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