政府は1日付で、神田真人前財務官を金融・国際経済担当の内閣官房参与に任命した。
神田氏は2021年7月に財務省の国際部門トップである財務官に就任。歴史的な円安に歯止めをかけるため、任期中の3年間に複数回、政府・日銀による為替介入を指揮した。介入のタイミングや為替水準をめぐって、市場関係者の間で「神田ライン」というフレーズが飛び交うこともあった。また為替市場の変動などについて、メディアに対して前面に立って日本政府の姿勢を説明してきた。7月31日付で退任していた。
林芳正官房長官は1日午前の記者会見で、神田氏の起用について「金融・国際経済の分野で豊富な経験を積んだ人物であり、特に最近の国際金融情勢などに関し、(岸田文雄)首相に助言をいただくことにした」と説明した。【鈴木悟】
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