(ブルームバーグ):米民主党のブティジェッジ運輸長官とイリノイ州のプリツカー知事は29日、俳優のジェフ・ブリッジス、マーク・ラファロ両氏ら約20万人と共に大統領選でハリス副大統領を応援する新たなグループによる資金集めに加わった。

このグループ「ホワイト・デューズ・フォー・ハリス(ハリス氏を応援する白人の男たち)」はズームを通じた呼びかけで、商品の売り上げを含め400万ドル(約6億1000万円)余りを集めた。主催者側が電子メールで発表した。

選挙戦を撤退したバイデン大統領が後継として指名したハリス氏への人種や性別を超えたさまざまなグループによる支援が、ソーシャルメディア上で勢いづいている。

ホワイト・デューズの主催者は、「ウィン・ウィズ・ブラック・ウィメン」が21日に行った呼びかけに4万4000人が応じ、わずか3時間で150万ドル以上を集めたことに触発されたと語っている。また、黒人男性や白人女性、南アジア系女性、ヒスパニック系の支持者を対象とした資金集めも行われている。

TikTok(ティックトック)やインスタグラム、X(旧ツイッター)では、予期せずトランプ前大統領を争う方向となったハリス氏のミームが爆発的に広がった。

ハリス氏が大統領選を制するには、白人男性の支持は不可欠かもしれない。ピュー・リサーチ・センターが2021年にまとめた分析によると、白人男性は共和党に投票する傾向があり、20年の大統領選ではバイデン氏の40%に対しトランプ氏は57%の票を獲得している。

29日のズーム集会には、民主党副大統領候補の選考を辞退したクーパー・ノースカロライナ州知事も登場し、主催者によれば、15万2854人がホワイト・デューズに参加する手続きをしたという。

集会の招待状は「MAGAの群衆が他の白人をいじめ、憎悪と分裂をもたらすイデオロギーに投票する」のを座視しないと参加者に伝えていた。MAGAはトランプ氏のスローガンで「米国を再び偉大に(Make America Great Again)」を意味する。

原題:‘White Dudes’ Raise $4 Million for Harris as Stars Join Zoom (2)(抜粋)

--取材協力:Kurt Wagner.

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