循環経済の実現に向けた関係閣僚会議で発言する岸田文雄首相(中央)。手前は伊藤信太郎環境相、奥は斎藤健経済産業相=首相官邸で2024年7月30日午前10時33分、平田明浩撮影

 政府は30日、廃棄物を資源として再生し、経済活性化につなげる「サーキュラーエコノミー(循環経済)」の実現に向けた関係閣僚会議の初会合を首相官邸で開いた。岸田文雄首相は「国家戦略として取り組むべき政策課題だ。産業界や自治体と連携して、令和の地産地消モデルの推進、中核人材の育成、食品ロス削減などの具体的なプロジェクトを進める」と述べ、政策パッケージを年内にとりまとめるよう関係閣僚に指示した。

 首相は、廃棄物リサイクル業の事業間の連携推進や再生材の利用拡大、使用済み太陽光パネルのリサイクル促進などに向け、制度面での対応を強化する考えを表明。循環経済に関する車座対話を8月から全国各地で開催する考えも示した。初会合には斎藤健経済産業相、伊藤信太郎環境相、坂本哲志農相らが出席した。【安部志帆子】

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