小林製薬は7月26日、厚生労働省に対して、これまでの報告していたことと、異なる事実があったことを明らかにしました。

同社の発表によりますと、3月29日に紅麹製品の広がりについて厚労省に以下のように報告をしていたということです。

・小林製薬から紅麹原料を直接卸している52社の製品には、「紅麹コレステヘルプ」など回収3製品に使用されたものと同等量(100mg/1製品)以上の紅麹を、1日あたりに摂取する製品は「ない」

ところが、実際には、52社の製品のうち、1社について、上記に該当する製品があったということです。

さらに、この52社から紅麹原料を入手した173社の製品の中にも、4社の製品で該当するものがあるということです。


◆小林製薬「報告は受けていたが・・」

小林製薬は、「7月22日に厚労省から指摘を受け、社内で事実関係を精査する中で、要件を満たす製品があることは報告を受けていたが、厚労省に対して報告が漏れているものがあった」としています。

報告不備の原因については、「販売会社による報告を基準とすべきで、当社からの報告対象に含める必要はない」としたためとし、「ご報告できていなかったこと、大変申し訳ございません。」としています。


◆厚労省「問題のロット2社で使用可能性」

厚生労働省はきょう、同等量以上の製品とされる5社のうち、3社については、問題のロット(小林製薬株式会社がプベルル酸の検出を確認した原材料ロット)を使っている可能性がないとしました。

いっぽう「ノエビアDHA&EPA」と、「サンクウェル脂減流」の2社2製品については、問題のロットを使用している可能性があるとしています。

いずれも自主回収していて市場には流通していないということです。

またこれまで両製品とも健康被害も報告されていないということです。

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