(ブルームバーグ):26日の債券相場は上昇が予想されている。米国の長期金利が低下して円債先物は夜間取引で堅調に推移した。日本銀行が来週利上げを決定することへの警戒感と、この日の2年国債入札は低調との予想が相場の重しになる。

東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米金利低下や先物夜間取引の小幅高を受けて債券相場は上昇と予想。昨日は日銀が利上げ議論との報道を受けて先物が下落したが、 「10年以降の現物債利回りは低下し、地合いは悪くない」と話す。2年国債入札については「利上げへの警戒感が足かせとなり、不安が残る」と言う。

7月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)は「市場予想通りであれば相場への影響は限定的」とみる。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.05~1.065%(25日は1.065%で終了)、先物中心限月9月物は142円73銭~142円95銭(同142円74銭)。

先物夜間取引で9月物は25日の日中取引終値比3銭高の142円77銭で終えた。

2年債入札

・発行予定額は前回と同じ2兆6000億円程度
・25日の発行日前(WI)取引は0.405%程度、表面利率は前回と同じ0.4%の見込み
■SMBC日興証券の田未来シニア金利ストラテジスト
・直近2回の入札でテール(落札価格の最低と平均の差)はともに1銭を下回った。足元の金利水準に一定の需要があり、無難な結果を予想
・日銀会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、幅広い投資家からの需要は期待しづらい

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