東京証券取引所=和田大典撮影

 25日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が大幅続落した。下げ幅は前日終値から一時1100円を超え、節目の3万8000円を割った。前日の米株式市場で大型ハイテク株の急落の流れを受け、ハイテク株を中心に幅広い銘柄が売られた。日銀が来週開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切るのではないかとの観測による円高の進行も重しとなっている。

 みずほ証券の三浦豊シニアテクニカルアナリストは「(円安・ドル高の一因となっていた)投機筋が、円の売り越しを手じまいさせる動きがみられる。こうした円高進行によって、これまで強かった企業業績の上方修正期待が薄らいでいる」と指摘している。

 午前10時現在は前日終値比1005円98銭安の3万8148円87銭。東証株価指数(TOPIX)は62・15ポイント安の2730・97。

 25日午前の外国為替市場のドル円相場は円高・ドル安が進行し、一時1ドル=152円台後半をつけ、約2カ月半ぶりの水準となった。【浅川大樹】

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