「紅麹」サプリの健康被害問題で、ずさんな品質管理体制が明らかになりました。
健康被害が相次いだ紅麹サプリの問題をめぐり、小林製薬は外部の弁護士による調査報告書を公表しました。
報告書によりますと、小林製薬は2024年1月に健康被害の報告を受けていたにもかかわらず、行政への報告は「因果関係が明確な場合に限る」と社内で判断し、2か月後の3月まで被害を公表しなかったほか、別の医師からのサプリによる健康被害を疑う問い合わせに対し、「副作用の報告はない」と事実とは異なる回答をしていたということです。
また、大阪工場では2022年11月上旬、紅麹を培養するタンクのフタの内側に青カビが付着していることが確認されましたが、品質管理担当者は「青カビはある程度は混じることがある」として問題視しなかったということです。
この問題を受けて小林製薬は7月23日、臨時取締役会で小林一雅会長(84)と小林章浩社長(53)の辞任を決定。後任の社長には、創業家以外から初めて、山根聡専務(64)が就任します。
小林製薬のずさんな品質管理について武見敬三厚生労働大臣は…
(武見敬三厚生労働大臣 7月23日)「このような一方的な解釈をされていたことは極めて遺憾であったと思います。組織の中のガバナンスの問題であったろうと思います」
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