紅こうじ商品の問題で記者会見する小林製薬の小林章浩社長=大阪市北区で2024年3月29日午後2時17分、加古信志撮影

 小林製薬(本社・大阪市)の紅こうじサプリメントによる健康被害が相次いだ問題で、同社は23日、小林一雅会長(84)と小林章浩社長(53)が辞任すると決定した。同日開催した取締役会で決めた。

 この問題では、同社が健康被害を把握した後、原因物質の特定を優先して約2カ月にわたって公表しなかった判断が、被害を拡大させた可能性があるとして批判が集まっていた。創業家出身の2人が会長、社長から退き体制を刷新することで、信頼回復と経営の立て直しを目指す。

 同社の紅こうじサプリメントを摂取後、腎疾患やその他の症状が出て医療機関を受診した人が約2200人以上おり、このうち摂取と症状の因果関係の調査が必要になった死亡疑い例は約100人に上っている。

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