12日のニューヨーク外国為替市場で対ドルの円相場が急騰し、一時1ドル=157円台前半をつけた。短時間で1円以上、円高が進んだ。政府・日銀は前日に市場の不意を突いて約2カ月ぶりに円買い・ドル売りの為替介入に踏み切っており、市場では「再介入があるのではないか」と疑心暗鬼が渦巻いている。
12日午後9時半(日本時間)の円相場は1ドル=159円前後で推移していたが、6月の米物価関連の経済指標が発表された直後に、1円以上、円高が進んだ。午後11時に米消費者関連の経済指標が発表された直後にも1円弱、円高が進む場面があった。
政府・日銀は11日、6月の米消費者物価指数(CPI)が発表された直後に3・5兆円規模の円買い・ドル売りの為替介入を実施したとみられている。
神田真人財務官は12日のニューヨーク外国為替市場で再び円高・ドル安が進んだことについて、財務省内で13日、記者団の取材に「(為替)介入したかどうか、私から申し上げることはない」と述べた。【ワシントン大久保渉、加藤美穂子】
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