2024年2月に閉園した静岡県沼津市の水族館あわしまマリンパークが7月12日、約4カ月半ぶりに再オープンしました。待望の再開とあって水族館には県内外から大勢の人が訪れました。

再開初日は県内外から来園客

2024年2月、施設の老朽化などを理由に閉園した沼津市の水族館あわしまマリンパーク。

水族館の大ファンだった放送作家の今村クニトさんが資金を集めて新社長に就任し、再開に向けて準備を進めてきました。

そして閉園から約4カ月半、7月12日に再オープンの日を迎えました。

竹下昇輝 記者:
あわしまマリンパークがきょう(12日)から再開ということで、チケット売り場の前には多くの人が並んでいます

あいにくの雨にもかかわらず、オープン30分前には県内外から訪れた約40人がチケット売り場に列をつくりました。

裾野市からの来園客:
うれしいです。絶対再オープンしてくれると言っていたので、再オープンしたら初日に来ようねって

裾野市からの来園客:
動物たちが元気か心配なので、その辺も楽しみにしています

神戸市からの来園客:
神戸から来ました(Q.何時くらいに出た?)11日の夜11時くらいに神戸を出発しました。僕1回も来たことなかったので、きょう(12日)の再オープンすごく楽しみにしてました

午前9時半、最初に淡島に出発した船はスタッフたちが出迎えました。

来園客は水族館に到着すると元気な動物たちの様子を観賞したり、写真に撮ったりして楽しんでいました。

来園客:
もうすごくうれしくて、以前すごくあわしまに力をもらったので何かしら恩返しできたらとボランティアにも参加して、今日はすごくうれしいです

来園客:
ここは一番手作り感があって、スタッフが作るポップがいいんですよね、味があって。まだ来たことがない人はぜひ来ていただきたい

あわしまマリンパーク・今村クニト 社長:
この雨の中一番最初に来てくれた方々、絶対に忘れないです。本当にありがたい

セレモニーでは今村新社長が訪れた人たちに感謝の気持ちを伝え、沼津市の頼重秀一 市長も出席し水族館はお祝いムードに包まれました。

一部の設備は更新され従業員も再開に安堵 

竹下昇輝 記者:
こちらはアシカショーなどが行われるプールの観客席になるんですが、こちらの屋根、以前は穴が開いていたということなんですが現在はきれいにシートが張り替えられています

老朽化した設備も一部は新しくなり、一度は解雇された飼育員も約8割が復帰し、12日はショーの練習などを行っていました。

川原夕奈 飼育員:
やっと再開できたというのが私の一番の気持ちです。あとお客さんに久しぶりに会えたので、その笑顔をもらって私も元気をもらってという感じです

動物の状態に配慮しショーはまだ行われておらず、入場料も以前よりも値上がりしていますが、今村新社長は水族館を盛り上げるべく決意を新たにしていました。

あわしまマリンパーク・今村クニト 社長:
水族館はもちろん変えずにしっかり守って、新しいコンテンツみたいなものはコラボして新しい武器を持って、失敗したらまた違うことやろう。そしたら気が付けば未来につながっているんじゃないかな

サブスクプランなどの新たな取り組み

営業を再開したあわしまマリンパークですが、まだ元に戻っていない面もあるようです。

まず、アシカやイルカなどのショーは長期間休んでいた動物たちの状態を考慮してまだ行われていません。

次に入場料ですが、これまでは大人2000円、子供1000円でしたが、船の運営や設備の修繕にあてるため大人3000円、子供1500円に値上げしました。

また、新たな取り組みとして毎月定額料金を支払うことで入場料の割引やイベントの参加、それにホテルの宿泊などの特典を受けられるサブスクプランも用意されました。

まずは魅力をどう発信し来園者をどう増やしていくかが課題ですが、今村社長の次の一手を注目したいと思います。

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