11日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで急騰し、一時1ドル=157円40銭と、6月中旬以来約3週間ぶりの円高ドル安水準を付けた。前日比で一時4円以上円高が進んだ。米長期金利が低下して日米の金利差縮小を意識したドル売り円買いが広がった。市場の一部からは日本政府・日銀が円買いドル売り介入を実施したとの観測があがった。
午後5時現在は、前日比2円80銭円高ドル安の1ドル=158円83~93銭を付けた。ユーロは1ユーロ=1・0862~72ドル、172円57~67銭。
朝方発表の6月の米消費者物価指数(CPI)で前年同月比の上昇率が市場予想を下回った。前月比は市場予想に反して下落に転じ、インフレ鈍化傾向が強まった。米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利下げ開始観測が高まり、米長期金利が低下した。
財務省で為替政策を指揮する神田真人財務官は日本時間11日夜に記者団に対して「為替介入の有無については何もコメントする立場にない」と述べた。(共同)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。