東京ディズニーランド(TDL)や東京ディズニーシー(TDS)など東京ディズニーリゾート(TDR)を運営するオリエンタルランドは9日、新たにクルーズ事業に乗り出すと発表した。
今年6月にTDSで開業した新エリアとほぼ同額の約3300億円を投じ、総トン数約14万トンで乗客定員約4000人、客室1250室の豪華客船を建造する。首都圏を発着する便を中心に2~4泊のクルーズ旅行を提供する方針。2028年度の就航を予定する。年間40万人の利用を見込んでおり、テーマパーク事業とホテル事業に次ぐ、第3の柱にしたい考えだ。
千葉県浦安市のリゾート内で同日、高野由美子会長兼最高経営責任者(CEO)と吉田謙次社長らが記者会見し、明らかにした。
TDRは23年に開園40周年を迎えた。TDSは今年6月に01年の開園以来となる大規模な拡張を実施し、映画「アナと雪の女王」などをテーマにした新エリア「ファンタジースプリングス」を開業させている。リゾートの敷地は1983年のTDL開園時には約46万平方メートルだったが、現在は約110万平方メートルまで広がり、24年度の入園者数は2900万人を見込んでいる。
一方、業界ではユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ、大阪市)が今年後半に任天堂の人気ゲーム「ドンキーコング」をテーマにした新エリアの開業を予定するなど、各社の投資が活発化し、競争が激化している。【秋丸生帆】
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