(ブルームバーグ): スポーツ用品メーカーの米ナイキは引退した上級幹部を再雇用し、小売りパートナーシップ責任者に起用した。同社はスニーカー販売業者との関係が悪化し、売り上げが低迷している。

ナイキ23年ぶり大幅安、スニーカー競争激化を懸念-経営陣に圧力

  ブルームバーグが確認した社内文書によると、2020年に引退が発表されるまでナイキに30年間勤務したベテラン幹部、トム・ペディ氏がマーケットプレイス・パートナー担当副社長として同社に復帰する。

  ジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)率いるナイキは、自社の店舗や電子商取引、アプリを優先して多くの店舗から商品を引き揚げた後、フット・ロッカーなど小売業者との関係再構築を目指している。販売不振が続くナイキは今年に入ってから8日までの株価下落率が33%に達した。

  ペディ氏はナイキ在籍中に複数の上級管理職に就いた。引退直前は北米担当ゼネラルマネジャー兼副社長だった。社内文書によると、ナイキ復帰は6月24日付。

  ペディ氏とナイキの広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

原題:Nike Brings Back Retired Executive to Fix Slumping Retail Sales(抜粋)

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