オンラインで農作業を集落営農法人に依頼できるシステムの普及を図ろうと、デジタル技術の扱いに慣れている中学生が講師を務める農家への説明会が、7月4日に岩手県滝沢市で開かれました。

滝沢市立一本木中学校で行われた説明会では、2年生21人が講師を務め農業者10人が参加しました。

説明したのは市が運用するシステム「ユイスケ」の操作方法です。
スマートフォンやパソコンを使って田植えや稲刈りなどの作業を市内の集落営農法人に依頼することができます。

この説明会は「ユイスケ」のシステムを農業者に広めるとともに、中学生に農業への関心を高めてもらおうと市が開いたもので、生徒たちはこれまでに講義を受けたり田植え機の乗車を体験したりしてきました。

4日は自作のマニュアルを使いながら丁寧に説明していました。
このユイスケで農作業を請け負う法人では、国の補助を受け各種の農業機械を導入していて、市では農業のコスト低減や効率化につなげようと2023年度からユイスケを運用していましたが、6月までにあった作業の委託はわずか1件にとどまっています。

一本木中の生徒
「難しい部分もあったがペアの人と協力したり教えてもらったりして、スムーズに進めることができた」

参加した農業者
「今の中学生はすごい。勉強になった。だんだん使っていきたいと思う」

生徒たちは8月も大沢地区・下鵜飼地区の農業者を対象に説明会を行う予定です。

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