岩手県が全国最低となっている最低賃金について、岩手労働局は7月5日、労働者や経営者の代表でつくる審議会に改正について諮問しました。

5日は岩手労働局の粟村勝行局長から、岩手地方最低賃金審議会の丸山仁会長に最低賃金改正について意見を求める諮問書が手渡されました。

岩手県の最低賃金は現在時給893円で、全国平均の1004円を100円以上下回り全国で最も低くなっています。

審議会では、物価高騰や大企業を中心に賃上げ回答が相次いだ春闘の動向のほか、国の審議会が示す地域別最低賃金の目安などを参考に8月28日の答申を予定。
発効は10月下旬を目指しています。

賃上げに慎重な経営者もいる中で5日は、審議会を前に労働団体が賃金アップを訴えました。

いわて労連 中野るみ子議長
「893円というのは生活する上で困難な大変な水準だし、委員の皆さんにはそのことをしっかりと受け止めてもらいたい」

街頭活動をしたいわて労連では、今後も様々な活動を通して賃上げを訴える方針です。

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