新紙幣発行の歴史的な1日、戦いは朝から始まっていました。

埼玉のりそな銀行では、一刻も早く新紙幣を手にしようとする人々が、両替のため行列する姿が。
3日午後3時半には、列が途切れなかった両替機が、お金の補充をするために一度ストップしていました。

一方、新一万円札の顔となった渋沢栄一ゆかりの地、埼玉・深谷市でも、銀行の駐車場内に人の列ができていました。

行列の中には、キャッシュレス世代のはずの女子高校生の姿が。
話を聞くと、「(Q.普段は1万円札持ち歩く?)そんなに持たないです。深谷市の渋沢栄一が新1万円札になるのは、深谷市民としてすごくうれしい」と答えました。

行列ができたのは人だけではなく、車も。
駐車場が埋まり、車で銀行に来た人たちも、車を止められない状況になっていました。

ゲットした新一万円札を自慢げに並んでいる人に見せ、「ばぁば頑張ったんだよ~。3時間も並んでたんだよ~。3時間も立って待ってた、もうクタクタ」と話す人もいました。

念願の新紙幣を手にした75歳の女性は、何に使うのでしょうか。

一目散で自転車に乗って帰宅すると、郷土の名士・渋沢栄一の新たな偉業に喜びが止まりません。
この女性は、新紙幣を仏壇に供えることにしました。

全国各地で見られた、新紙幣を一刻も早く手に入れようとする戦い。
山形市の銀行では、200万円分を両替した“つわもの”も。

そんな中、東京・千代田区丸の内にある三菱UFJ銀行の本店では、300人近くが列を作っていました。

山梨県から6時間かけてようやく新紙幣を入手した男性は、「ここの番号がAAになってますよね。これは一番最初に刷られた印。地方ではなかなか入手できないので、山梨から来た」と、こだわりの理由を話しました。

新紙幣を手にして喜びの声が広がる中、新しい札を求めて都内のATMを駆けずり回る人もいました。
ATMを回ること6カ所目、ここでも新紙幣は出ず、「全部ピン札。のぞいたときにピカピカしていた。来たと思ったけどだめだった」と落胆した様子。

結局8カ所のATMを回りましたが、残念ながら新紙幣はゲットできませんでした。

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