米電気自動車(EV)大手テスラは2日、4~6月期の世界販売台数が前年同期比4・8%減の44万3956台だったと発表した。販売台数が前年同期を下回るのは2四半期連続。中国メーカーとの競争激化や米市場の需要鈍化が原因とみられる。
テスラの世界販売台数は、1~3月期に前年同期比8・5%減と約4年ぶりに前年同期比でマイナスとなった。中国メーカーの低価格戦略により中国市場で苦戦しているうえ、米国市場で急拡大していたEV需要が鈍化しているためとみられる。主力車種を値引きして巻き返しを図るが、新モデルの投入の遅れも響き販売不振が長引いている。
世界販売台数の落ち込み幅が市場予想に比べ小さかったため、同日のテスラの株価は上昇した。ただ、年初に比べれば約7%安で市場から厳しい評価を受けている。
一方、中国EV大手の比亜迪(BYD)の4~6月期のEV世界販売台数は42万6039台だった。2023年10~12月期に初めてテスラを上回って世界首位に浮上したが、その後は2四半期連続でトップの座を明け渡している。【ワシントン大久保渉、北京・小倉祥徳】
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