3日の新紙幣発行を前に、新しい1万円札の顔・渋沢栄一のふるさと、埼玉県深谷市がわいています。一方で、市の職員をヤキモキさせる事態も起きていました。
■人気!渋沢栄一グッズ 生産が追いつかず
「深谷ネギ」で知られる埼玉県深谷市。普段は静かな街が早くもお祭りムードです。
テレビ朝日 駒見直音アナウンサー
「目の前にありましたよ、渋沢栄一コーナーです。見てみると、タオル、そしてこちらはレトルトカレーですね。さらにはお酒にお菓子と、渋沢栄一グッズで埋め尽くされています」
136種類のグッズが取りそろえられた道の駅「おかべ」は連日、大盛況。観光客が次々と渋沢グッズを手に取っていきます。
市内にある渋沢栄一グッズの製作・販売を行っている店「川本山陽堂」には、すでに1000種類ものグッズが並ぶ充実ぶりです。
川本山陽堂 川本徹郎店主
「お客さんにだいぶ来ていただいているので、欠品も実は出始めていて。今から生産しても(3日には)なかなか間に合わないから。14日に深谷市でパレードがある。そのパレードに向けて、仕込み中」
■ヤキモキ…渋沢栄一政策推進課
一方、新紙幣を巡って、ヤキモキしている人もいました。
渋沢栄一政策推進課
田部井真一郎課長補佐
「(Q.今、電話かかってきたが?)日銀ではないです。ヤキモキですね。来ないですよね」
1万円札に選ばれたことで、新たにつくられた深谷市役所の「渋沢栄一政策推進課」。電話が鳴る度に、もどかしさを感じるその理由とは…。
田部井課長補佐
「本当にA1待ってます」
「紙幣に記された番号が『Aと1』=『栄一』になるものを市役所に展示したい」と、市長が2年前から日本銀行に熱望していました。
田部井課長補佐
「1はもしかしたら難しい。2でも3でも一桁がいいですよね。一桁でぜひきていただいて、ここで展示して、市民の皆様に見ていただきたい」
しかし、いまだにその返答がなく、日本銀行からの連絡を今か今かと待ち望んでいたのです。
■吉報信じて準備続ける 日銀から連絡は?
2004年、新千円札の顔が野口英世となった時には、福島県にある野口英世記念館に「A000002A」の番号の紙幣が寄贈され、来館者が1.5倍に増加しました。
深谷市も「Aと1の紙幣を是非とも入手したい」と電話を待ち続けているのですが、お目当ての日銀からではありません。
田部井課長補佐
「残念でした。取材の申し込みでした」
それでも吉報を信じて、紙幣展示の準備だけは着々と進めています。
田部井課長補佐
「こちら渋沢栄一とお札。ここは新しい1万円札が来たら、展示する場所になります。お札さえ来れば、準備万端。いつでも展示OKです」
残念ながら、1日までに日本銀行からの連絡はありませんでした。
田部井課長補佐
「(3日)夕方にはお札が若い番号じゃなくても手に入りそうなので、それを皆さんにお披露目したいなと思っています」
「(Q.もう連絡が来なかったら?)銀行から取ってきます。本当にいい番号を取りたい」
(「グッド!モーニング」2024年7月2日放送分より)
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。