日本銀行本店=2020年1月9日、松倉佑輔撮影

 日銀が1日発表した6月の企業短期経済観測調査(短観)は、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が、大企業・製造業で前回3月調査から2ポイント改善のプラス13となった。改善は2四半期ぶり。ダイハツ工業の認証不正問題で停止していた自動車の生産・出荷の再開などが景況感の回復に寄与した。

 一方、大企業・非製造業は前回調査から1ポイント悪化のプラス33となった。円安や物価高が景況感を下押ししたとみられる。悪化は2020年6月以来4年ぶりだが、旺盛なインバウンド(訪日外国人観光客)需要などを背景に高水準で推移している。【浅川大樹】

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