20年ぶりとなる新紙幣の発行が迫る中、困惑の声も。

■「ラーメン12万杯分」新紙幣で超高額出費

3日後に迫る“新紙幣”の発行。新たに採用された偽造防止のための新技術や、肖像の一新されたデザインも、話題を呼んでいます。しかし、対応に追われる業界からは複雑な声が…
(タクシー会社 葵交通 横田みゆき 取締役)「納品機と両替機合わせて380〜400万円。(出費は)車1台弱です」 
(ラーメン店 東洋麺家 天野大雅 社長)「合計で言うと600万円くらいの出費になります。12万杯売らないと元は取れない」
設備投資への負担を強いられる現場も多い中、“キャッシュレス決済”を加速させる動きも…私たちの生活への影響は…?

■新紙幣で積もる経費 分かれる対応 スタジオ解説

■人気ラーメンチェーン「銀座 篝」
→都内の一部店舗に“完全キャッシュレス決済”の券売機を導入、紙幣・硬貨の投入口なし。
担当者「最初は不安もあったが、導入したエリアの客はほぼキャッシュレス対応。クレームもない」

■“完全キャッシュレス化”でメリット

以前は店の売り上げをスタッフが集計したり運んだり、人手・セキュリティ面での負担が大きかったものの、それらの作業がなくなり、スタッフも早く帰れるようになった。初期費用をかけても、トータルではデメリットよりメリットの方が大きいと感じているそう。

■一方、そこまでは踏み切れないという声も

コインパーキングの管理会社「元々コインパーキングは現金払いの客が多く、年代も幅広い。地方だとなおさらで、100%キャッシュレスは難しい」
「必要性は感じていて、キャッシュレスと新紙幣にダブルで対応する必要があるが、費用もダブルになってしまい非常に悩ましい」

(共同通信社編集委員 太田昌克氏)
「偽造防止の為に新紙幣にするが、財務省幹部は“技術者1人のキャリアは約40年。20年に一度はやらないと技術を引き継げなくなる”と説明。とはいえ民間の負担は大きい、私も銀行のATMが新しくなったなと思ったが、自治体によっては補助をするところもあるが、中小零細には厚めの支援を政府も考えていただきたい」


6月30日『サンデーステーション』より

▶「サンデーステーション」公式ホームページ

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