台湾安心宣言を出し、気勢を上げる台湾交通部観光署の周永暉署長(左から3人目)ら=11日、東京都港区

台湾東部沖地震の影響で、日本人観光客の客足が遠のくことを懸念し、来日中の台湾交通部(交通省)観光署の周永暉署長は11日、東京都内で開いたセミナーで、台北など大部分の地域では「すでに迅速な復旧を果たし、安心して旅行を楽しめる」とする〝台湾安心宣言〟を出した。

台湾観光協会によると、花蓮市では現在も復旧作業が続いているが、ほかの地域ではインフラや交通機関は震災後3日以内に復旧。だが、台湾全体が被害を受けたとの印象が広がり、日本国内で旅行のキャンセルなどが相次いでいるという。

新型コロナウイルス禍で低迷した台湾への日本人観光客数は昨年約93万人と、令和元年比で42・8%に回復したばかり。周署長は「災害の影響で落ちた客足が戻るまでには平均2カ月かかるとされるが、情報発信で短くしたい」と話した。

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