長崎市の三菱重工長崎造船所で、海上自衛隊の新しい護衛艦の進水式が行われました。

ステルス性を高め、掃海艇の役割も持たせるなど多機能になっています。

木原 稔 防衛大臣
「本艦を『なとり』と命名する」

新しい護衛艦「なとり」は「もがみ型」の9番艦で、宮城県を流れる名取川が名前の由来になっています。

三菱重工長崎造船所で行われた進水・命名式では、木原防衛大臣をはじめ、防衛省の関係者など計200人が出席しました。

KTN記者
「護衛艦『なとり』は、他のもがみ型と同様、表面の凹凸が少なく、相手のレーダーに感知されにくい構造となっています」

建造費は、後に続く10番艦とあわせ1028億円で、資材の高騰などにより、直近の7番艦、8番艦と比べて約80億円増加しています。

機雷を探したり取り除いたりする掃海能力を備えているほか、垂直型のミサイル発射装置「VLS装置」も就役までに搭載される予定です。

「なとり」は今後、レーダーなどを取り付ける工事が行われ、2026年度に海上自衛隊に引き渡されることになっています。

三菱重工は、防衛省から「もがみ型」の護衛艦を12隻受注しています。

これまでに6隻を引き渡していて、長崎造船所では「なとり」を含め、5隻を建造予定です。

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