6月21日、カウンターポイント・リサーチはリポートで、東南アジアでは中国のBYDとベトナムのビンファストが主導する形で電気自動車(EV)販売が急増しており、日本や韓国企業が支配する内燃エンジン(ICE)車市場に食い込んでいると指摘した。写真はバンコクの自動車ショー。3月25日撮影(2024年 ロイター/Chalinee Thirasupa)
カウンターポイント・リサーチは21日発表したリポートで、東南アジアでは中国のBYDとベトナムのビンファストが主導する形で電気自動車(EV)販売が急増しており、日本や韓国企業が支配する内燃エンジン(ICE)車市場に食い込んでいると指摘した。
リポートによると、東南アジアの第1・四半期のEV販売は前年比で2倍以上に増加。一方、ICE車は7%減少した。
カウンターポイントのアナリスト、アビク・ムカルジー氏は「従来型自動車の販売に強い日韓の自動車メーカーがEV化で遅れをとっているため、中国のOEM(相手先ブランドによる生産)企業がそのギャップを埋めようとしている」と述べた。
「東南アジアのEV販売台数の70%以上は、BYDを筆頭とする中国ブランドによるもの」という。
東南アジアのEVブームのけん引役はタイで、第1・四半期は域内の販売台数の55%を占めた。カウンターポイントは「ベトナムの成長はさらに目覚ましく、BEV(バッテリー電気自動車)の販売台数は400%以上増加し、域内の販売の17%近くに貢献した」としている。
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