日本銀行はきょうまで開かれていた金融政策を決める会合で、長期国債の買い入れを減額していく方針を決定しました。ただ、市場が予想していた今回の会合での減額は見送られたため、円相場は円安方向に振れています。

歴史的な円安に、日銀がどんな対応策を打ち出すか注目された今回。具体策は次回会合への持ち越しとなりました。

日銀は先ほど、異次元の金融緩和の柱の1つとして続けてきた長期国債の買い入れを減額していく方針を決めました。

ただ、買い入れ額については、次回7月末の会合まではこれまでの「月間6兆円程度」を維持し、市場参加者の意見も確認して、次回会合で今後1~2年程度の具体的な減額の計画を決めるということです。

この発表を受け、円相場は1ドル=158円台目前に迫り、円安方向に進んでいます。

市場参加者からは、「今回は具体策を打ち出してくるという見方が多かっただけに、持ち越しはサプライズだった」という声が上がっていて、円を売る動きが強まっています。

前回の会見では植田総裁の発言で会見中に円安が進んだこともあり、このあとの会見での発言が注目されます。

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