スーパーでも飲食店でも“値上げ”が止まらないのがアメリカ産の牛肉。円安が追い打ちを掛けて価格が高騰、いま、牛肉売り場の勢力図に異変が起きています。

■円安でアメリカ産牛肉が高騰… ボーナスは増えるきざしも

井上貴博キャスター:
あれもこれも高いと、値上がりのニュースばかりお伝えしていますが、今日は「牛肉」と「産地」どう使い分けるかです。

まずニュースとして入ってきたのはアメリカの動き。FRB(連邦準備制度理事会)が2024年中の利下げの回数、3回想定されていましたが、1回にする見通しだと伝えられました。これによって円安がまた進んでいきそうだということです。

帝国データバンクによりますと、2024年の値上げ品目数は8000品目以上で、その約3割が円安による影響。
2024年の秋にかけて割合がさらに高まることも予想され、夏秋にかけてこの円安のダメージがじわじわと効いてくると言われています。

そういった中で、定額減税が6月から始まり、給与収入が2000万円以下の納税者を対象に、所得税・住民税合わせて4万円分が減税されます。

そして夏のボーナスについても明るい兆しと言われています。
帝国データバンクによりますと、賃上げ効果で2023年に比べると平均2%は増えるということです。
中小企業1.7%、大企業だと4.1%、少しずつ増えていきそうです。

■牛肉は国産?アメリカ産?豪州産? レシピで変わる“選び方”

少し贅沢をして牛肉を買う。その中でどう産地について考えればいいのか、牛肉研究家の片平さんに話を伺いました。

アメリカ産
餌:豆類・麦類などの穀物肥育
「適度に入った脂と赤身のうまみが濃厚」

オーストラリア産
餌:牧草や野草などの牧草飼育
「赤身の味わい・しっかりした食感」

牛肉研究家 片平梨絵さん
「オーストラリア産牛肉には独特の風味はあるが、スーパーに並ぶ商品は気にならない」

そこで具体的に「どの料理でどの産地のものを選ぶべきか」を伺ってみました。

【牛肉研究家 片平梨絵さんがすすめるこの料理なら〇〇産】
おうち焼肉…産地によって味付けを変えると良い
・国産 → 塩やわさび
・アメリカ産 → タレ
・オーストラリア産 → バターなど濃い味付け

田中ウルヴェ京スポーツ心理学者(博士):
まさにこれはやりますね。「今日はバーベキューだから、アメリカ産でBBQソースにしよう」とか、「今日はオーストラリア産で、バターと塩だけでステーキにしよう」とか。国産だと脂が乗っているので、さっぱり。これが美味しいですよね。

ホラン千秋キャスター:
ふるさと納税などをうまく活用できると、物価高の時代でもありがたい部分ありますよね。

井上キャスター:
他の料理は具体的にどの産地のものを選ぶとより良いのか。

【牛肉研究家 片平梨絵さんがすすめるこの料理なら〇〇産】
すき焼 → やっぱり国産
柔らかい仕上がりになる(赤身派のひとは「モモの薄切り」がおすすめ)

カレー → 豪州産もおすすめ
たまねぎ・トマト・ニンニクと煮込むと美味しい

他にも
厚切りのサーロイン → 輸入牛肉がオススメ
とろけるような食感・肉の甘み → 国産・薄切りがオススメ

ホランキャスター:
値上げで大変なことはたくさんありますが、何か楽しみであったり幸せを実感したいなっていう気がしますよね。

田中ウルヴェ京さん:
夜の8時以降とかにスーパーに行くと、牛肉が割引になっていたりもしますよね。

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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
アスリートの学び場「iMiA(イミア)」主宰

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